細やかなサインを見落とさない
ワンちゃんは、私たちとは違い、言葉で自分の感情を伝えることができません。ワンちゃんが健康に暮らすためには、私たちがワンちゃんの気持ちを理解することが大切です。ワンちゃんの細かなサインを見落とさないようにしましょう。
ワンちゃんが健康に暮らすための注意
1.食事について
◆1日に必要なエネルギー量
日本では欧米と比べて、肥満傾向のワンちゃんが多いといわれています。ワンちゃん用のおやつも、嗜好性を高くするために高カロリー、高塩分になっているものがあり、かわいいからといって与えすぎには注意しましょう。
運動とのバランスを考慮しながら、1日の食事量を決めることが大切です。
ステージ | ||||
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体重 | 成長期 | 成犬† | 老犬 | 肥満傾向 |
3kg | 480kcal | 288kcal | 224kcal | 224kcal |
5kg | 702kcal | 421kcal | 327kcal | 327kcal |
10kg | 1,182kcal | 709kcal | 551kcal | 551kcal |
15kg | 1,602kcal | 961kcal | 747kcal | 747kcal |
20kg | 1,986kcal | 1,191kcal | 926kcal | 926kcal |
† : 1歳以上
※上記は1日に必要なエネルギーの総量です。1回の食事量はワンちゃんの食事回数によって異なります(例:体重3kgの成犬での食事目安 1日2回食では144kcal /回 1日3回食では96kcal /回)。
◆食べさせてはいけないもの
- ・ チョコレート(カカオ成分が、心不全を引き起こす原因に)
- ・玉ねぎ、ねぎ、ニラ、らっきょう(赤血球を破壊する物質が含まれており、貧血などを引き起こす)
- ・キシリトール入りの食品(体内でインスリンが分泌され低血糖を起こしてしまう)
- ・ ぶどう、マスカット(大量に食べると、急性腎不全に)
- ・ ソーセージ(人間用はワンちゃんにとって塩分が多すぎる)
※ アレルギーや体格差など、ワンちゃんによって食べられないものや許容量が異なります。初めてのものをあげる時は十分注意して少量ずつ与えましょう。
2.住まいについて
◆ワンちゃんが安心できる環境
ワンちゃんは休息する際、本能的に暗くて狭い場所を好むようです。
[屋内]- ・サークルやケージの中にベッドやトイレを用意します。トイレは別の場所でも構いません。直射日光があたらないような部屋の隅に配置しましょう。
- ・フローリングの場合には、ワンちゃんのための滑り止め対策も必要です。
- ・犬小屋は成犬になっても使える大きさを想定して選びましょう。大きすぎる必要はありません。
- ・雨 風や直射日光を避ける場所に小屋を設置して、ある程度自由に運動ができるようなサークルで囲うか杭にリードを繋ぎましょう。
※その他、特に子犬の間は周囲に噛みついたり飲み込んだりすると危険なものは置かないように注意しましょう。
◆掃除が必要なところ
ワンちゃんは綺麗好きな動物です。ストレスを感じないような環境づくりを心がけましょう。
[サークル・ケージ・犬小屋]- ・抜け落ちた毛はノミやダニが増える原因にもなります。こまめに清掃しましょう。
- ・ノミやダニが増えやすい場所です。汚れてきたら洗浄・天日干しを行いましょう。
- ・食べ残りカスや古い水は、細菌のエサになります。こまめに洗浄しましょう。
- ・ワンちゃんが排泄を行うたびに取り換えましょう。
3.病気について
ワンちゃんを病気から守るためには、いつもと違うところに早く気付いてあげることが大切です。
何でも相談できるかかりつけの獣医さんを見つけて、おかしいなと感じたらすぐに相談しましょう。
◆健康チェックのポイント
[外見]- ・体重の急激な増減、脱毛、目ヤニ、鼻水、耳ダレなど
- ・口、耳、身体全体
- ・おしっこ、うんちの量や色など
- ・咳、かゆがる、食欲がない、動こうとしない
◆病気を防ぐためのワクチン
細菌やウイルスなどによる病気の中には、あらかじめワクチンを打つことで予防できるものもあります。
かかりつけの獣医さんに、どのワクチンを注射すべきか相談してみましょう。
- ・3 ~ 9 種混合ワクチン
(ジステンパー、犬アデノウイルス(2型)感染症、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ病、犬伝染性肝炎など)
- ・狂犬病ワクチン(年1回)
その他に、
- ・ノミ/ ダニ駆虫薬
- ・フィラリア駆虫薬があります(任意)。
4.運動について
ワンちゃんにとって運動は、ストレスの発散だけでなく、体力アップにもつながります。
また、飼い主さんにとっても、散歩やドッグランは、ワンちゃんとコミュニケーションをとる大切な時間です。
過度な運動は逆効果になることもあるので、ワンちゃんの体格・年齢・体調に合わせて調整しながら楽しみましょう。
◆散歩の効果と注意点
効果 | 注意点 |
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◆ドッグランの効果と注意点
効果 | 注意点 |
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