投与量の算定方法を教えてください。

用法・用量

献血アルブミン20%静注10g/50mL「KMB」/ 献血アルブミン25%静注12.5g/50mL「KMB」

目標とするアルブミン濃度(期待値)は「血液製剤の使用指針」において、参考ではありますが、急性の病態では3.0g/dL以上、慢性の病態では2.5g/dL以上を用いると良いとされています。

下記の計算式で求められたアルブミン量を患者の病態に応じて、通常2~3日で分割投与します。

・期待上昇濃度(g/dL)=目標の血清アルブミン濃度 − 現在の血清アルブミン濃度
・循環血漿量(dL)=0.4dL/kg(体重 1kg あたりの循環血漿量*)×体重(kg)
*体重 1kg あたりの循環血液量を 70mL/kg,Ht 値 43%と仮定
・投与したアルブミンの血管内回収率:40%

とすると、

必要投与量(g)
=期待上昇濃度(g/dL)×循環血漿量(dL)×100/40
=期待上昇濃度(g/dL)× 0.4dL/kg × 体重(kg)×2.5
=期待上昇濃度(g/dL)×体重(kg)

ただし、大手術、外傷、熱傷、敗血症やショックなどの病態においては、アルブミンの血管外漏出率が高まっており、血管外のアルブミン濃度は更に増加するため、期待値に至らない場合があります。

【引用】