他の日本脳炎ワクチンと互換性はありますか。

互換性

エンセバック®皮下注用

厚生労働科学研究事業で、第1期と第2期で同じまたは異なるメーカーの細胞培養日本脳炎ワクチンを接種した際の有効性と安全性を検討した研究報告があります。
第2期接種前後の幾何平均抗体価(log10)の推移は、同じ細胞培養ワクチン接種群(21例)で2.68±0.38→3.84±0.34、異なる細胞培養日本脳炎ワクチン接種群(3例)で3.09±0.37→3.66±0.03で、いずれの群でも良好な抗体価の上昇が認められています。
副反応発現例数および副反応発現件数は、同じ細胞培養ワクチン接種群でそれぞれ9例、14件(接種部位:発赤8件、腫脹3件、出血1件、全身性:鼻漏2件)で異なる細胞培養ワクチン接種群ではそれぞれ0例、0件でした。

【引用】
岡部信彦ほか:厚生労働科学研究費補助金(新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業 ワクチン戦略による麻疹および先天性風疹症候群の排除、およびワクチンで予防可能疾患の疫学並びにワクチンの有用性に関する基礎的臨床的研究)平成23年度 総括・分担研究報告書「乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン(エンセバック皮下注用)第2期接種における安全性、有効性に関する臨床研究」